ふなばんドットコムの川田です。
キャビる・キャビテーションとは、競艇のボートが走った航跡の引き波で水面が凸凹になり、その波に後続のボートでが乗り上げて、水の無い部分でプロペラが回転する事により、プロペラが空転する現象の事。
ターンマーク付近などで「ブォォォォン!」とエンジンが高回転になる音とともにボートのスピードが一気に減速する現象です。
その現象を「キャビテーション」と言って、キャビテーションを起こした事を「キャビった」「キャビる」などと言います。
以下の動画で0:47あたりから見ると、3・4番手争いをしている3号艇が2マークでターン時にキャビってます。まるで急ブレーキをかけたかのような減速です。
このキャビっている状態は、車で言えばハイドロ・プレーニング現象のようにタイヤが浮いている状態と同じなので、いくらアクセルを全開にしても加速しません。
スタートタイミングならば0.01秒単位で競われる競艇において、キャビテーションで他艇に置いてけぼりを食らうのは致命的です。
仮に勝ち負けのポジションにいなくても、競艇は1着選手がゴールして30秒以内にゴールしなければならないルールがあるため、その意味でも致命的!
キャビテーションは引き波の上を走った際に必ず発生するとは限りませんし、事前にどの艇がキャビテーションの餌食になるかまではなかなか予想できません。
ただ、キャビって失速するケースには特徴があって、スタートが遅い選手は当然他の選手の引き波に乗りやすいし、水面のコース幅が広いコースよりも、狭いコースの方が艇がひしめき合っているので当然引き波の影響を受けやすいわけです。
なので1コース艇は1周目の1マークではキャビテーションのリスクは少ないし、逆に2〜6コース艇はキャビテーションの不利を受けるリスクは常にあります。
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