ふなばんドットコムの川田です。
競輪は誘導員や先行選手の後ろについて風の抵抗を減らすほど風にとは切っても切れない競技ですが、風の強い日の競輪はどのようにレースに影響するのか、車券的には荒れるのか堅いのか、そのあたりを色々と考察してみたいと思います。
先に結論から言っておくと、風が強い日の車券は荒れそうなイメージがあるけど、実際にはそんな事は無いです。
風あるとアウトコース有利?
競輪の格言で「風の強い日はアウトコースが有利」みたいに書いているのを見かけるんですが、書かれている内容を読んでもイマイチ根拠がピンと来ません。
風とヒトコトで言っても風の強さと風の向きがありますよね、これを別々に考えていきたいと思います。まずは風の向きから考えたいのですが、これが難しいです。
小倉のようにドームであれば、無風ですから気にする必要が無いけど、一般的な屋外型のバンクの場合は四方八方365度自由自在に風は吹き込んで来ます。
まずはさっきも出てきた「風の強い日はアウトコースが有利」という昔からある格言について考察してみたいのですが、以下の図をご覧ください。
例えばアウトコース側からインに向かって強い風が吹いた場合、インコースの選手がアウトコースの他のラインの選手に体当たりをかまそうとしても、風が吹いてる分はアウト側に押されづらいという利点はあるかも知れません。
しかし、逆にインコース側からアウトコース側に向かって風が吹いている場合。
この場合は風がイン側の選手がアウト側の選手を押しやすくなるので有利な気もします。まあ強いて言えばイン側の選手が風よけになってくれるのでアウト側の選手は自分の先行選手とイン側選手に暴風壁になってもらって無風の中を走れそうな気もします。
そう考えてみると若干アウト側に有利なのかな?と思わなくもないですが…
何か説得力に欠ける気もします。
365度ある風向きは一旦置いといて、風の強さに今度は注目します。
風が強いと先行選手に不利
もうこれは絶対に間違いありません。
そもそも無風状態ですら先行選手や誘導員を風よけに使っているぐらいなのですから、先頭を走る選手は風が強ければ強いほど苦しい思いをする事は確実です。
例えばスタート位置で向かい風の場合はレース最後のスタミナが切れた時に向かい風になるのですから、これはキツイですし、スタート位置で追い風の場合はバックストレッチの時にスタミナを消費します。
最後の直線は楽が出来そうに思えますが、差し・追い込みの選手にとっても文字通り追い風で、逃げ粘る立場には厳しいものがあります。
という事は以下のような並びの場合…
1番車と6番車は風向きがどちらにせよ、厳しい状態に置かれる事になりますよね?
では、1番車の2番手につけた2番車の立場になって考えてみると、上手く抜け出せれば良いのですが、バテた1番車と6番車が邪魔になってしまった場合はどうでしょう。
1番車は同じラインの選手なんで脚がなくなれば進路を譲るでしょうが、そこで6番車が来て蓋をされるような状態になれば、身動きが取れません。
確かにアウトコース側のラインの番手選手が有利になりますね!(7番)
風が強いと先行する選手がバテやすくなり、その結果イン側にいる選手は窮屈になって隊列から抜け出す事ができない。だからアウト側にいる選手が有利になるって事!
つまり、風向きは予想をする上で少なくとも私には大きな活用法がわかりませんが、風の強さは予想をする上で重要なファクターである事がわかりました。
競輪は強風だと車券が荒れるのか?
高知競輪のある1節(F2)の車券成績を調べてみたところ、全30レース中風速2m未満のレースが13レースあり、風速2m以上のレース(最高3.5m)は17レースありました。
上記を以下では「風の弱いレース」と「風の強いレース」とそれぞれ呼ぶことにします。
風の弱いレースでは13レース中、2車複の配当1000円未満の割合が46%でした。一方風の強いレースでは17レース中、2車複の配当1000円未満のレースの割合が70%でした。
つまり風の強いレースの方が堅い決着が多かったのです。
競輪は雨で荒れる?でも似たような傾向がありましたよね。天候が悪いほど能力下位の選手にとってはむしろ能力上位の選手を負かしづらいという説ですが、これは雨だけでなく風の場合にも当てはまるようです。
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