ふなばんドットコムの川田です。
競艇転がしとは、上記の図解を見ての通り、まず最初にレースに賭けて、当たって得た払い戻しをそっくりそのまま次のレースに賭ける…
これを繰り返す事によって雪だるま式に複利効果で資金を増やす舟券術の事。
※転がし・ころがし・コロガシ全て同じです。
次のレースに全部つぎ込むスタイルのため、せっかく順調に資金が膨れて来たとしても、1回のハズレで全てが水の泡になってしまうリスクもあります。
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転がしシミュレーション表
実際に1万円が何回か転がると、どの程度の金額に膨らむのか見てみましょう。
1.5倍 | 2倍 | 3倍 | 4倍 | |
元手 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
1回 | 15,000 | 20,000 | 30,000 | 40,000 |
2回 | 22,500 | 40,000 | 90,000 | 160,000 |
3回 | 33,700 | 80,000 | 270,000 | 640,000 |
4回 | 50,600 | 160,000 | 810,000 | 2,560,000 |
5回 | 76,000 | 320,000 | 2,430,000 | 10,240,000 |
なんと1万円の元手でも4倍を5回連続で当てれば1千万円です!
…と言いたいところなんですが、実際には5レース目には1つのレースに256万円賭ける事になるわけで、さすがに心臓が持たないし、オッズも下がります。
※競艇は、その組み合わせの購入額が多ければ多いほどオッズが下がる仕組みになっている。オッズが刻一刻と変わるのは、常に購入額によって再計算されているため。
それに、やってみるとわかりますが、意外と4倍って当たらない。
そんなわけで4倍の5連勝はさすがに無理でしょうけど、仮に1万円を2.5倍で3回転がすと15万円に届きます。このあたりならなんとかなりそうかも?
オッズが低い方が当たりやすいのは確かですが、1倍台の安い配当を転がしても、勝負回数の多さの割に資金があまり増えないデメリットがあります。
単勝転がしはどうか?
同じ公営競技の競馬では単勝や複勝で転がすのが一般的で、競艇の場合6艇しかいない上に1号艇が強いので、単勝で転がせば楽勝なのでは?
いえいえ、それが違うのです。
先程言ったように競艇のオッズは、その組み合わせの売上金額によって変化します。競艇は単勝が少ないレースでは全部で8千円しか売れてなかったりします。
競艇場全体で8千円しか売れていない所に、自分が1万円を投じると、1号艇ならオッズは1.0倍になり、当たっても元本が戻ってくるだけで意味がありません。
もちろん複勝も同様の理由で競艇の場合、転がしには不向きです。
総売上の規模が小さい事と、1号艇に人気が集中しすぎる事、この2点で実用的では無いと言えるでしょうね。
関連:舟券の売上票数を見る方法
拡連複転がしはどうか?
拡大2連複は15通りの組み合わせがあり、的中は3つあるので、的中率と言う点では転がしには向いているように思えるものの、やはりこちらもオッズの変動がネック。
ただ、単勝も拡大2連複も、今は1万円からスタートする前提で話していますが、千円スタートで2〜3千円になったら満足…みたいな規模なら全然ありかも。
2連複転がしはどうか?
2連複は全部で15通りと組合せ数もそれほど多くなく、上記の単勝・複勝・拡連複と比べて売上規模ももう少しあるので、1万円スタートくらいには丁度よい規模感。
配当も自分自身で大金を賭けてしまわない限り、1.0倍にはそう簡単にはなりませんし、1着2着の順番を問わないので、これも失敗が許されない転がしには向いてます。
2連複の平均配当は900円前後で、平均がこのラインと言う事は、全体の半分はそれ以下の低配当決着なわけで、3連単とかと比べて買い目の絞りやすさもメリットですね。
3連複転がしはどうか?
実は個人的には3連複はかなりおすすめです。理由は3連複は全部で20通りと、組合せ数が2連複と比べて5つしか違わない割に、売上規模が3倍以上あるんです。
なので順調に資金が膨らんで来た時に、オッズの変動をあまり気にせずに済みます。
実際にやってみるとわかりますが、売上規模の小さい舟券はオッズが本当にコロコロ変わるため、よし!このオッズなら買おう!と買った瞬間に激下がりしたりしょっちゅうです。
それに3連複の大きなメリットの1つは3着までオッケーと言う点。
例えば本線は2連複1 – 4 と、間に割って入られたりした時のために1 – 2 – 4 も買って二刀流でリスクヘッジする事もできます。
3連単や2連単は転がしには向いていないと思いますね。
オッズは何倍が良いか?
オッズが高ければ高いほど、成功した時の爆発力は大きいものの、成功する確率が下がってしまうのは仕方がありません。
まず3倍を超えると1点で当てる事がわりと困難になります。以下はオッズごとの的中率理論値です。(コロガシ成功率ではなく、ひとレース分の確率)
あくまで計算上の理論値ですが、だいたい統計データをとってみても大きくはこの数値からかけ離れる事はありません。
オッズ4倍だと的中率は20%以下で、言い換えれば8割以上は外れるという事で、できれば4倍以下くらいに抑えた方が成功率は高くなりそうです。
別に6倍の組み合わせ2点買いで実質3倍とか、12倍の4点買いで実質3倍って感じで複数の組み合わせを買っても構わないわけですから、極論を言えばオッズが高いと思うなら他の買い目も買い足せば良いって事になります。
とりあえず当たって、レース後に資金が増えていれば転がしは成功なわけですから。
何回転がすのが良いか?
例えば統計的に2連複の1番人気の組み合わせって、1日12レースの内だいたい3〜4つで出現するくらいの的中率なんですよ。
なら、2連複の1点買いで12回転がしに挑戦します!とかって、ちょっとハードルが高すぎると思うんですよね。
かと言って2回で止めちゃっては転がしの醍醐味である複利効果・雪だるま効果がほとんど発揮できませんから、大体3〜4回くらいが目安かなって実感があります。
それに自分自身が資金を何倍に増やしたいのか?で決めても良いかも。回数で決めるのではなく、目標の◯◯円行くまで止めない!みたいな。
あと、途中で何となく気持ちがビビった時はそこが止め時だよ。
スタート金額は何円が良いか?
転がしは複利の効果を得られるのがメリットなので、100円が190円になっても舟券は100円単位からしか買えないので、2レース目も結局100円しか賭けれません。
1000円だと1900円とか2900円とかに増えた場合に、端数の小銭も丸々次のレースに賭けられるので無駄がありませんが、やはり1900円が2850円とかに増えた時に、3レース目に50円が使えません。
そう考えると1万円ぐらいからスタートすれば払い戻しをそっくりそのまま次のレースに転がせるので無駄がなく、効率が良いとは言えますね。
ただ自分の懐具合と相談して、あまりにプレッシャーを感じてしまうような金額は避けた方が良いでしょうね。プレッシャーは正常な判断を狂わせます。
かと言って転がせど転がせど大した金額にならず面白くない…というのももったいないし、成功率が低いからこそ成功した時にはある程度の金額になっていて欲しいものです。
あまり高額でスタートすると序盤からオッズとの戦いになって疲弊します。
上記のような理由で1000円〜1万円程度のスタート金額にするのが、殆どの人にとっては程々の緊張感があり、成功した時にある程度のまとまった金額になり、現実的なラインなんじゃないでしょうか?
分割転がしとは?
分割コロガシとは、通常は用意した資金を1レース目に全てつぎ込んで、2レース目当てたあとに受け取った払い戻しをまた全額つぎ込んで…と賭けますが…
例えば最初に3万円用意していたら最初に1万円を賭けて、失敗したら次に残りの2万円を使う…という賭け方。
全コロだと1回の失敗で万円を失いますが、分コロなら1万円で失敗しても、次に2万円を投入して1.5倍以上が当たればとりあえずスタート地点に戻れます。
ただ、そのかわりトントン拍子にコロガシが進んで行ったとしても、全コロのような爆発的な資金増加にはならないですけどね。
3万円をもっと小出しにして3千円→7千円→2万円みたいにすれば2度失敗しても、まだ3度目の正直をチャレンジする事ができます。
いずれにしても「どのレースを狙うべきか?」とか「どの選手を買うべきか?」という基本的な予想スキルが備わっていないといけないので、それはどんな舟券術でも同じですね!
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