ふなばんドットコムの川田です。
競艇でスローとダッシュが3対3の進入になった場合、4コースはカドと呼ばれます。インコースが絶対的に有利な競艇において、実はこの4カドが意外と有利だと言われています。
4カドが有利になるケース
3対3の進入の場合は確かにダッシュ勢(助走距離を長くとるアウトコース艇の総称)の中では4コースが一番インにいるので、スロー勢(アウトコース艇と比べて助走距離が短いインコース艇の総称)が握り遅れたりした場合にはかなり有利になります。
握り遅れとはアクセルの握り遅れの事で、競艇は左手でスロットルレバーを握る事で加速するのですが、スタート時に加速開始のタイミングが遅れてしまう事を握り遅れと言います。
では、その4カドの艇が1着に来た場合、一体2着には何コースの艇が来やすいのでしょうか?
昨年のボートレース住之江2220レース全てを対象にして1つ1つ調べてみました。するととても面白い事がわかったのです。以下が4コース艇が1着に来た時の他コースの2着回数です。
コース | 回数 |
1 | 76 |
2 | 38 |
3 | 34 |
5 | 60 |
6 | 19 |
見てください!結局1コースが1番多く来るんですよ!2220レースも調べて損しました!…と思ったら、よく見ると5コースがちょっと頑張ってますよね?
明らかに2コース3コースよりは5コースの方が2着回数が多いですよ。
では、さらに突っ込んで4コース艇が「まくり」で勝った場合の2着と、そうでは無い「差し」とか「まくり差し」他には「恵まれ」とか「抜き」などの決まり手だった場合の2着と何か違いがあるかを見てみましょう。
ちなみに「まくり」とはインコース艇の外側を通って1着になる決まり手の事ですよ。
コース | まくり | その他 |
1 | 25 | 51 |
2 | 21 | 17 |
3 | 5 | 29 |
5 | 42 | 18 |
6 | 10 | 9 |
見てください!一気に勢力図が塗り変わりました!4コース艇が「まくり」で勝った時には、ダントツで5コース艇が2着に来ています!
その他の「まくり差し」や「差し」では5コース艇はそれほど目立たず1コースが圧倒的に多いですが、「まくり」が決まった時には5コース艇が4割2着ですよ、4割!
なぜ、このような結果になるのか?それはとても簡単です。
4コースまくりが決まると5コース艇が強くなる理由
先程も言ったように「まくり」とは自分よりインコースにいる艇を、外側から交わして行く決まり手なわけですが、4コースがスタートでインコース艇よりも1艇身以上先行していれば、4コース艇は進路をインに切れ込んで行く事ができます。
その結果インコース3艇は4コース艇の引き波に呑まれて失速し、ほぼ勝負圏外になってしまうわけですよ。下の図を見れば一目瞭然。
ここでもう一度、先程の表を見てもらえばわかるのですが、4コースがまくりで勝った時にもっとも2着に「来ていない」のは3コース艇ですよね。上図を見ればわかる通り3コース艇は4コース艇がスタート決めちゃった時に一番邪魔されやすいポジションにいるわけ。
1コース2コースがスタートで1艇身遅れても、3コースが半艇身しか遅れてなければ4コース艇は完全にインコース艇を飲み込む事は出来ません。プレッシャーをかけられる位置ではありますが、まだ安心できるほどでは無いのです。
上図のような展開になった時の5コース艇の立場になったつもりで考えてみてください。まず最初に4コース艇のおかげで3コース艇が失速します。5コース艇は4コース艇に付いて行く感じでインに進路を取れば良いですよね。
その後2コース艇や1コース艇が潰される時も同様に5コース艇は4コース艇にひっついて行けば良いだけなので、とっても楽なのです。仮に5コース艇自身はスタートが普通レベルだったとしても、イン艇を4コース艇が勝手に潰してくれるのですから。
4コースが差しなら1コースが強い理由
では一方で4コースが「差し」や「まくり差し」だった場合にはなぜ1コース艇が強いのかも書いておきましょう。もうわかっていらっしゃると思いますが、「差し」や「まくり差し」はターンの時にインコースの懐を縫うように交わす決まり手です。
つまり第1ターンマークに全艇横一線で向かった場合などは、インコース3艇もそれなりにターンできるので、4コース艇としては「まくり」の時ほど圧倒的な優位ではなく、どちらかと言えば不利な状況です。
ただ、その中でも何とか差す隙を見付け出して差し抜けた場合、当然それに続くのはインコース3艇なのは当たり前の話ですよね。
上図を見てもわかるように、4コースが何とか差して前に出た…という展開の場合、インコース3艇もまだまだ2着はおろか逆転1着も狙えるぐらいのポジションなんですね。
この場合、インコース3艇が4コース艇に続く2番手争いで、5コース艇6コース艇が勝負圏外で後続する…という隊列になりますよね?つまり1周目第2ターンマークでは3コース艇がもっとも2着を狙いやすい位置にいる事になります。
1コース艇がイン逃げほぼ成功ならば4コース艇に差されても2着確保は堅いですし、イン3艇がほぼ同体でターンしたのであれば、3コース艇が2着を確保しやすいって事です。
つまり、4コースを取ると思われる選手がまくる選手なのか差す選手なのか、それによって本命選手にくっつけるべきヒモ選手が違ってくるというわけです。競艇で勝つにはまず無駄な外れ舟券を減らす事、結構重要な事ですよ!
私が舟券で勝ち続けている秘密を公開しているので、興味がある人は私が消す前に急いで読んでみてください。⇒今すぐクリックして秘密のテキストを読む