競艇展開予想の方法 基礎の考え方とセオリー

ふなばんドットコムの川田です。

ボートレース初心者が競艇の舟券予想をする際に、結構頭を悩ませるのは展開予想では無いでしょうか?ベテランの舟券師になると「おそらくあの選手はこう動く」みたいなイメージが頭の中で浮かんでいるケースも多いですが、ビギナーでは難しいですよね。

1コース艇は他艇より早いスタートが重要

まず、1コース艇は大抵の場合1号艇が進入する場合が多いです。競艇ではインコースが圧倒的にアドバンテージがありますから、デビューして間もない新人選手などは先輩に譲りますが、そうで無い場合は普通は1号艇なら1コースを主張するはずです。

1コースに入った選手は、自分よりも外のコースに入った5艇よりも早いスタートを切れるかどうかがかなり重要な勝負ポイントになります。

半艇身ぐらいの遅れであればターンで穴埋めが出来ますが、1艇身以上の遅れになると外側の選手がインに切れ込んで来てブロックされてしまいます。

2コース艇は通常差しオンリー

2コースは2号艇が枠なりに進入する事が多いですが、外枠の選手が1コースを取りに動いたものの、1号艇に1コースを主張されたために2コースで妥協するケースもあります。

2コースの選手は自分よりも外のコースの選手を意識しなければなりませんが、まずは左隣を走る1コース艇を捌かない事には自分の勝利がありません。

1コース艇を追い抜こうと思ったらターンマークで1コース艇の外側を高速で旋回するか、1コース艇がターンするのを待って懐を差すかの2つしかありません。

しかし、2コース艇が1コース艇の外側を旋回して先頭に踊り出ようと思ったら、相当なスピードで1マークを旋回する事になります。

そうなると3コース4コース選手が、がら空きになった内側を狙ってくるわけですね。

↓インを突かれちゃう

なので現実的には2コース艇は1コース艇のインを突く「差し」が殆どになります。

どういう状況かと言うと、ターン手前で減速して1コース艇の通過を待ちつつ、旋回態勢を整えます。3コース艇4コース艇にしてみれば2コース艇が差しだとわかると、2コース艇のインを突くにはスペースが先ほどのケースよりも小さくて狙いづらくなります。

1コース艇の懐に潜り込んで1コース艇よりも速く加速出来れば…

という事はエンジンの加速が1コース艇と比べて物足りない場合、2コース艇が1着を得るには1コース艇がミスをしてくれないと難しいって事です。

4カド艇は差し・マクリ・マクリ差し

4コース艇あたりになるとインコースの他艇の隙間を縫うように差すか、イン艇たちの大外をぶん回してマクリを決めるか、3コース艇の外をまわっておいて2コース艇や1コース艇のインを突くマクリ差しの3パターンが多くなります。

4コース艇は通常カドと呼ばれる「ダッシュスタート勢の中では一番内側のコース」になる事が多いのですが、ダッシュスタートで加速距離があるためスタートした時点ではインの艇よりもスピードが乗っている場合が多いです。

これを生かしてマクリやマクリ差しに持ち込むのが王道パターンです。

6コースはスタート決めてマクリが出来れば…

6コース艇は本来最も不利なのですが、例えば4コース艇や5コース艇がスタートを決めて内に切れ込んでイン艇を潰してくれるような展開になった場合には、自分だけは悪い影響を受けないので上位に浮上しやすいというメリットもあります。

その究極型が自分でスタートを決めて、自分で内に切れ込んでイン艇を全滅させるマクリです。有名なところでは阿波勝哉選手などが多様してきた方法です。言葉で説明するよりも実際にどういう作戦か動画を見てもらった方が早いですね。

ただし、競艇場のモーターが減音モーターに変わって以降は、加速性能が落ちて、この戦法は殆ど見られなくなってしまった。

セットになりやすいコースがある

競艇ではどこの競艇場であっても統計的に最も多く決まる組合せは1-2です。つまり大抵の場合1コース艇と2コース艇が該当するでしょう。

なので2コース艇はかなり有利なように思えてしまいますが、実際には2コースから4コースくらいまでは勝率や連対率が結構近い数値になっている競艇場が多いんです。

例えば3コースがスタートを決めてイン艇を沈めた場合、

1コース艇2コース艇もろとも失速するので3コースよりも外のコースに進入した艇の方が舟券圏内に飛び込んで来やすいわけです。

このような場合、3コース艇がスタート決めて勝つだろうと予想したのであれば、2着には統計上優位な1コース艇2コース艇を配するよりは、3コースのマクリと相性の良い4コースから6コース艇を絡めた組合せの舟券を買うのがセオリーだという事です。

どの選手がどのコースから、どんな勝ち方をするのか?を読み取っていけば、それとワンセットになりやすい2着候補が浮かび上がってくるという事ですね。

インが頼りないと荒れる

上記のように、競艇はインコースにスタートの遅い選手が入った時は大穴に注意です。

競艇にはいくつか荒れるパターンがあるのですが、インコース艇が比較的人気しやすい競艇においてインコース艇が頼り無いと言うのは荒れやすいレースの典型と言えます。

どうしてインコース艇が頼り無いと荒れやすいかと言うと、まずはレースでのスタート直後を再現した下記の図をご覧ください。

図では3号艇がスタートで1艇身以上のリードを保ってインに切れ込む事により、2号艇を航跡の引き波に乗せているのがわかるかと思います。これをやられた2号艇はこの後急激に失速する事になり、まず舟券対象からは圏外になります。

そして、このまま3号艇が1号艇まで引き波に乗せてしまう事に成功した場合、3号艇のマクリが決まり先頭に立ち、インの失速してしまった2艇が立て直す頃にはアウトコースの4号艇・5号艇・6号艇が最高速に達しているので全速でマクってしまえばイン2艇の出番はありません。

こんな理由でインコース艇の選手がスタートに不安がある時にはアウト勢の舟券が浮上してくる、つまり荒れると言う事です。

STが0.15違えば…

スタートで0.15秒以上インコースの選手が遅れれば、外の選手はインに切れ込んでいける。

競艇は秒速22.2m(0.1秒で2.2m)で、ヤマハ発動機製のハイドロプレーンYM-730型は全長2895mmつまり約3m、0.15秒で3.3メートル進むため、1艇身=0.15秒

関連:競艇スピード【最高速度・時速】

しかし、ボートレースのオフィシャルWebでレース結果を見てみると、0.15秒以上インコースの艇がスタートで遅れてしまうのって結構稀なんですよね。

0.1秒ぐらいならチョイチョイお目にかかりますが、スタートで0.15秒遅れって致命的なミスですから、選手も流石に気を付けているのでしょう。

モーターの伸びが良いと、スタートで0.1秒リードして、スタート後に0.05秒分リードできるので、良いモーターを引いたスタートの上手い選手がアウトにいると注意。

イン屋がいると荒れる

競艇でイン屋とは、自分が外枠だったとしても、殆どのレースで強引にインコースに進入を試みるイン大好き選手の事です。

江口晃生なんかが代表的なイン屋でしょうかね。

他にも鈴木幸夫・西田靖・西島義則・今村暢孝・上瀧和則・石川真二・深川真二・村上純なんかも積極的に前付けしてくる選手ですね。

イン屋選手がいるレースって、その選手の舟券を買って、インに入れればオッケーやけど、抵抗されてインに入れんかったら地獄やもんな!

かと言って内枠艇が抵抗する読みで舟券買って、すんなり前付けされてしまっても地獄!どっちに転んでも地獄なんかい!って感じ。

多くの選手の特徴を調べて気付いたんやけど、イン屋の選手ってそんなに上手い選手多く無いんよね。インに入るから勝率は高いんやけど、上手くは無い。

それに強引にインを奪う事もあるから、深イン(スタート前にスタートラインに近付き過ぎてしまい、充分な加速距離が保てない状態)になりがち。

上手い選手の1コース勝率は75%ほどあるのに対し、強引なイン屋の1コースでの勝率は50%程度の場合がザラ!

要するにイン屋ってアウトコースからではどうにも太刀打ち出来ないからこそ、無理をしてでもインコースを取りに行くってわけ。

インを取りに動いた結果、狙ったコースに入れない事もある。インに入れなかったイン屋なんて舟券の役に立たへんからね。困ったね。

荒れる2つのパターン

荒れると言っても2つのパターンがあって、荒れやすいけれどさほど飛び抜けた高配当が出ないのは人気が割れているレースで、荒れやすいとは言えないが荒れた時には高配当になりやすいのは人気が特定の選手に集中するようなレースです。

闇雲に高配当の舟券をダラダラと買っていても、本命サイドで決着するたびに資金を削られてしまうだけなので、理詰めで狙って高配当を当てるスキルがあるかどうかは重要ですよ!

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